『信頼』=相手の行動を予測できる能力

瞑想の先生の言葉

サンディエゴで通っていた瞑想のクラスで、インストラクターが「信頼」について、このように言っていました。

“Trust means the ability to predict other’s behavior”

『信頼する』とは、相手の行動を予測できるということ。このような定義を聞いたのは初めてで、とても印象に残っています。

相手の行動を予測するためには、やはりその人について何かしら知っていなければなりません。その人のことを全く知らなければ、どんな場面でどんな行動をとるのか?という予測もたてられませんから。

結婚しても大丈夫な相手かどうかを見極めるために「多角的に相手を見る努力をすること」が必要だというのは、未来にわたって相手の行動を予測できるようになるための情報収集という意味合いもあるのです。

お互いへの信頼

円満な結婚生活を長く続けるにあたって、mutual trust(お互いへの信頼)は大事な要素のひとつです。

パートナーが基本的には「いい人である」とか、きっと浮気をしないだろうという信頼感がない関係は長続きしません。

また、結婚生活を続けていくうちにはどうしてもぶつかり合うこともあるのがふつうですが、そのときに大事なことは「相手は自分を陥れようとわざと意地悪をしているのではない」と信じること。

これは、子どもとバトルになったときもそうなのですが、腹が立っているときほど「自分を苦しめようとしての言動に違いない」と、パーソナルにとらえてしまうものです。

でも、深呼吸をする、時間を置いて頭を冷やすなど、ちょっと落ち着いてからよく考えてみれば、「この人はわざと私を傷つけることはしないはずだ」という、もともとあったはずの信頼感を取り戻すことができます。一見、自分への攻撃にも思える相手の言動も、相手は自分の言動が周囲にどういうインパクトを与えているのかに無頓着であるか、もしくは、わかっていてもそうせざるを得ない何らかの理由があるはずだ、と解釈する余裕が生まれます。

「傷つける」人は傷ついている

“Hurt people hurt people”というフレーズがあります。これは「傷ついている人は周囲の人を傷つける」という意味ですが、考えようによっては「相手は常にベストを尽くしている」という信頼を表したものとも言えるのかな?と思います。

例えば職場などでいつも人に意地悪をしたり、わざと気に障るような言動をとる人がいたとしても、その人には何かがあってそういう行動を選択していると思えば、「何が彼(彼女)をそうさせるのか」に興味がわいてくるかもしれません。

もし信じていたパートナーに浮気されたら、「信頼を裏切られた」と感じるでしょうが、より正確に言うならば

「あらゆる状況で相手の行動を予測できるくらい知っていると思っていたけど、そういう行動をとれる人だとは認識していなかった」

ということになるのでしょうか。

さらに言うと、浮気をされたことの怒りや悲しみという、当然起こるであろう感情の波が去ったあとに、「あの人がこんな行動をとるなんて、何かよほどの理由があったに違いない」というところまで思い至るとしたら、それ自体が、「自分に都合の悪いことはしないよね」という表面的なところを超えた、より深い信頼を示すものと言えるのではないかな、とも感じます。

その認識をもとに、どういう選択をするかは人それぞれですが、浮気という出来事があった後に別れる夫婦と、新たにパートナーとして再生する夫婦の違いは、もしかするとこんなところにもあるのかもしれません。

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