日本の結婚に多い「同類婚」

同じ階層の人と出会いやすい社会

先日ご紹介したこちらの記事についての続きです。

社会学者の永田さんは、「日本における結婚は、基本的には『同類婚』が多い」と指摘しています。

同類婚とは、同じような階層の生まれで、同じような学校に行ったり仕事についたりしている「似たもの同士」が結婚すること。

そして、同類婚が多い理由としては、同じような状況で生まれ育っている人間同士なら、話も合うし、親との考えも合うし、生活に対してビジョンが一致するというものが大きいとのこと。私自身の経験から言っても、これは真実味があるなと感じます。

結婚相手に望む条件として「価値観が同じ・近い人」ということがよく言われますが、価値観がとのように形成されるのかを考えてみると、同類婚だとそれが実現しやすいだろうという期待があるのも納得です。

国際結婚は「同類婚」の対局?

これを読みながら、今まで特に海外経験もなく大人になったという人が「国際結婚したい」と言い出したら、え、どうして?と言う感想を持つ人が少なからずいるというのも説明がつくのではないかと感じました。

同類婚の方が明らかに楽だろうと思われるのに、なぜ好き好んでより困難と思われる方向に行こうとするのか、理解できない人も多いかも知れません。

「同類婚のほうが楽」と考える人の多くは、国際結婚はことさらにハードルの高いものと考えているでしょう。

先日、イスラム教徒の方との結婚を真剣に考えている女性をお話ししましたが、かの地では結婚の手続きひとつとっても日本とは違ってとても複雑であること、またパートナーの信仰も自分とは全く違う世界であること、などで大変悩んでいらっしゃいました。

日本人同士の同類婚であれば、結婚するために必要な手続きもなんとなくわかっていますし、周りに経験者がごまんといます。自分の母国語でしかるべき場所に問い合わせることもできるでしょう。それが外国人となると、途端に手続きが複雑になり、場合によっては誰に何を聞いたらいいのかもわからない、という状況も起こり得ます。

すべての結婚は異文化体験

国際結婚、そして日本人同士の結婚の両方のカップルからのご相談をお受けしてきている私の立場から言うと、究極的にはすべての結婚は異文化体験です。

日本人同士だと(あるいは「同類婚」だと)、そのふたりの違いは最初はそこまで明確になっていないかもしれませんが、それが逆にトラブルのもとということもあります。

逆に、外国人同士の結婚で、「お互いに文化が違うから、一生懸命コミュニケーションして分かり合おうと努力しなければ」と最初から覚悟を決めているほうがうまくいったりします。

結局は、「結婚に何を求めるのか?ということで、一緒になるべき相手のタイプは違ってくる」ということをもっと意識すると、婚活を通してとても多くの人と出会いすぎた結果、誰と結婚するべきなのかわからなくなる・・・という事態を防げるのではないかという気がします。

 

 

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