ミレニアル世代の交際年数
ミレニアル世代とは、2000年代に成人あるいは大人になる世代のことを指します。アメリカのあるシンクタンクによれば「1981年から1996年に生まれた人々」と定義づけられています。
「ミレニアル世代は結婚をあまり重要視しない」といったこともささやかれる中、実はその逆だと主張する記事を見つけました。
This is How Long Today’s Average Couple Dates Before Getting Married
ある調査によると、ほとんどの年齢のグループでは結婚する前の交際期間の平均は5年なのに対し、ミレニアル世代の平均は6.5年という結果が出たのです。
学生ローン、就職難・・・
これには経済的な理由もあります。アメリカのミレニアル世代は往々にして、大学を卒業するころには莫大な学生ローンを抱える人も多く、またきちんとした仕事に就くことも親の世代ほどは簡単ではありません。結婚式にもお金がかかります。
また、ミレニアル世代の特徴として「まず自分というものを確立したい」という欲求があり、結婚する前にもやりたいことがたくさんあるからとも説明されています。
さらに「ミレニアル世代は、結婚をどうでもよいと思っているのではなく、むしろその逆だ」とも指摘されています。
結婚はパズルの最後のピース
ジョンズ・ホプキンス大学の社会学者はこう言っています。
“Marriage used to be the first step into adulthood. Now it is often the last”
以前は結婚は大人になるための最初のステップだった。今は最後のステップであることが多い。
まだ自分というものをよく知らない20代の始めにする結婚とは違い、ミレニアル世代は自分のことにフォーカスし、人生のほかの部分を整えてから、結婚に踏み切る、と説明しています。あたかもパズルの最後のピースをはめるように。
この記事はアメリカのミレニアル世代について書かれていますが、日本ではどうなのでしょうか。
経済事情を理由に「すぐに結婚できない」と考える人は(特に男性に)多いかもしれません。でも、結婚前の6.5年という平均の交際期間はかなり長いという印象を受けます。
ただ、他の統計でも「若すぎる結婚は離婚する確率が高い」というものを目にしたことがあり、もし自分を確立してから結婚したいという人が増えるのだとしたら、この世代の離婚率は下がっていくということも考えられます。
これから20代・30代になる世代の結婚に対する考え方のシフトについても注目していきたいと思います。