「結婚」でなければいけない理由

結婚は「手段」か「目的」か

Facebookでシェアされていた、小島雄一郎さんのnoteを読んでみました。

小島さんは離婚経験があり、ご自身の結婚していたときの状況を「自分にとって、結婚が目的になってしまっていた」と振り返っています。

そして、この「手段」と「目的」をテーマにしてnoteで連載を始められました。テーマは結婚だけにとどまらず、世の中でこのふたつがカオスな状態になっているものをとりあげて、シンプルに読み解いてみようという試み。

とても面白そうです。そして、たまたまこの連載の最初のトピックが「結婚」だったので、じっくりと味わって読ませていただきました。

ここで興味を持った方は、連載の初回の記事 結婚は「手段」か?「目的」か? をまずお読みください。

私の場合

このブログを熱心にお読みいただいている方には何度目かのお話になりますが、私は夫婦別姓に強いこだわりがあったので、パートナーが日本人だったら事実婚をするだろうと漠然と考えていました。

今で言うと「♯結婚しない」主義とも言えるのでしょうか。もっとも、事実婚をしている人が世間では「結婚している人」ととらえられているのかどうなのか、そのあたりは一定ではないような気がします。

いずれにしても、相手が日本人だったら婚姻届けを出す形での結婚はしないだろうと思っていました。

でもパートナーが日本人ではなかったので、合法的に彼と同じ国に住むために、社会的に認められた形で結婚するという手段を選びました。結婚する以外にも方法がなかったわけではありませんが、それが一番、アメリカの移民ステータスを得る方法として効率的だったのです。

彼の家族に結婚を反対されていたとき「グリーンカード目当てなのではないか」と言われたことがありましたが、よくよく考えてみると、当たらずといえども遠からず…だね、と、ふたりで笑いあったことを覚えています。

最初の問いの「結婚は手段か目的か」の2項対立で考えれば、私の場合は、結婚は彼と一緒に合法的に同じ国に住むための手段でした。

人の「手段」が自分の「目的」になっているかも

小島さんの連載の二つ目の記事は、経営者の視点で結婚する というこれまた興味深いタイトルです。

ここでは、前回の記事で出てきた、目的と手段の図解がさらに進化しています。

小島さんからの許可をいただいてここで2枚ほど掲載します。

そもそも「結婚制度」を作ったのは誰か?と考えると、国だと考えるのが妥当でしょう。

その目的はいろいろあるでしょうが、ここでは「国民を家族単位で管理する」と書かれています。社会の仕組みは、人々に結婚してほしいという国の意図を反映しています。

結婚制度を作った人にとっては、結婚は目的を果たす手段のひとつだったと考えられます。

でも、一国民である「わたし」(そしてかつての小島さん)は、なぜかわからないけれど「とにかく結婚しなければ」と思っていました。社会の仕組みが結婚している人を優遇するように作られているので、結婚するほうがよいと信じる人が多いと、自然とその価値観を内面化するのは自然な流れです。

また、洋の東西を問わず「結婚=幸せ」という図式で展開されるストーリーはそこら中に蔓延しています。あらゆる形でそのステレオタイプを幼少期から聞かされていれば、それが幸せになる方法だと思い込んだとしても無理はないでしょう。

でも、他の人が何か別のことを達成するために作り出した「手段」を、何の疑問も持たずに自分の「目的」としてしまうのは、その手段を作った人に踊らされているとも言えるのではないか?と、小島さんは投げかけています。

目線をあげる

小島さんは、結婚制度を否定したいのではありません。そうではなく、結婚するのだったら、結婚制度を作った人と同じ高さまで目線をあげて、なんのために結婚するのか?ということを考えたほうがよい、と言っています。

例えば、その答えが「幸せになるため」だったら、結婚すること以外にも手段がいくつか出てくるかもしれません。

あるいは、愛するパートナーとずっと一緒にいられれば良いのだったら、結婚という方法でなくてよいのかもしれません。「結婚」に対する考え方以外ではベストマッチのパートナーと、その点で意見が折り合わないために別れてしまったというカップルも世間には多数いるでしょう。

掲載させていただいたこれらの図は、「結婚」によって手に入ると思っているものは何か?「結婚」でなければいけない理由は?ということを考えるきっかけになるわかりやすいツールだと感じました。結婚を考えているパートナーがいる人は、ぜひふたりで話し合ってみてください。

 

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