夫婦は他人という視点

幸福学の教え

日吉の慶応大学のキャンパスで月に一度行われている、幸福学・夫婦編のレクチャーに出席したときのこと。

夫婦間を円満にしていくために、お互いの間で交わされるやりとりのなかで、ネガティブな言葉かけとポジティブな言葉かけの割合は「5対1」が理想です、というお話がありました。念のために書いておくと、5がポジティブ、1がネガティブです。

そして「親子だとこれが3対1でよいのです」と続きました。

その理由は、「夫婦は他人だから」。

親子は他人ではなく、より近い関係性なので、3対1くらいでも大丈夫なのだ・・・というお話でした。

夫婦は他人

夫婦になるふたりは、もとをただせば赤の他人です。知り合ってから夫婦になるまでの期間の長さと、ふたりの関係の密度により、どのくらいお互いのことを知っているか?は変わってきますし、中には「もう自分のパートナーのことは全部わかった」と考える人もいるかもしれません。

でも、夫婦は他人である、という事実を忘れていると、思わぬ時に驚いてしまうことにもなります。

極端な例を挙げると、2016年の大統領選挙では、トランプ氏を候補にした共和党が大勝利をおさめました。サンディエゴで仲良くしていた友人のひとりは、大統領選から1年ほど経ったころに「実は夫婦仲がピンチになっている」と仲間に打ち明けました。

蓋を開けるまで、つまりこの場合は選挙戦の終盤になるまで、彼がまさかトランプ支持者だとは夢にも思わなかったという友人。

この件は、その時点では夫婦の間でタブーの話題になっている、と彼女は言っていました。どんなに努力して冷静に話そうとしたところで、この点についてのふたりの間の意見の違いは「妥協する」というようなものでもありません。

一番の理解者だと思っていた配偶者が、自分には理解できないことを支持し、信奉しているということは、彼女にとって相当なダメージを与えていました。

プレマリッジ・コーチングでできること

プレマリッジ・コーチングでも、こうした未来のことまで見通せるわけではありません。ある意味「想定外」だったことが現実になる世の中で、未来永劫、ふたりの仲が決してゆるがないように全部話し合っておく、ということが目的ではないのです。

ただ、ふたりの意見が違ったときにどういう対応をするのか?ということについては、ある程度は話し合っておくことができます。

もともとは他人であるふたり。知り合ってから相当な時間がたっていても、夫婦というステータスになっていても、やはり自分とは違う、別個の存在です。

プレマリッジ・コーチングでは、お互いのすべてを知った気になるよりも、「自分も知らないところがまだきっとある」というつもりで、その時点で思いつく将来的な揉め事の粒について考えてみる、というアプローチをとっています。

プレマリッジ・コーチングにご興味がある方は、こちらのページもご覧ください。

 

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