上司からのアドバイス
ホワイトハウスの上級顧問だったダン・ファイファーが、長年交際していたガールフレンドと同棲することを決めたとき、オバマ大統領からちょっとしたアドバイスをもらいました。
オバマ大統領とファースト・レディのミシェルは、私生活にまでスポットライトが当たり続けた8年間の間も、それまでと変わらずにお互いの良いパートナーであり続けたことで知られています。
https://twitter.com/MichelleObama/status/915216126111559683?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E915216126111559683&ref_url=http%3A%2F%2Fwww.upworthy.com%2Fbarack-obama-s-3-questions-everyone-should-ask-before-getting-married
結婚25周年のときにミシェルが投稿したツイートには、「(結婚してから)四半世紀がたっても、あなたは私の親友であり、最も素晴らしい男性です」と書かれています。
Be interested & interesting
オバマ大統領のアドバイスは「長期にわたるコミットメントをする前に、自問すべき3つの質問」というものでした。
最初の質問は “Is she someone you find interesting?” (あなたが興味を惹かれる相手かどうか)。
「結婚した後には、ほかのどの人よりも彼女と過ごす時間が長くなる。世の中のあらゆる物事に対して、常に『彼女の考えを聞いてみたい』と思えるかどうかは、非常に重要だ」と彼は言っています。
残念ながら、時間とともにお互い相手に対する興味を失ってしまう夫婦が大勢います。
きっかけは些細なことだったり、仕事や子育てなどで忙しくなり、物理的に時間がとれないということかもしれません。
でも少し話さないでいるうちに、人間はビックリするほど相手に対する関心が薄れてしまったりするのです。
相手に興味を持ち続けること。そして自分も相手にとって興味深い人でありつづけること。
これは、ハッピーな結婚生活を維持するための努力のひとつでしょう。
“Does she make you laugh?”
質問のふたつ目は「パートナーはあなたを笑わせてくれる人か」。
これは、少なくともアメリカでは多くの人がパートナーに求める資質のようです。
何ごとも深刻にとらえすぎずに、ユーモアのある会話ができることは、人によっては顔の美醜よりも大事なスキルなのです。
”Sex and the City”のMr.Bigも、スーパーモデルがテーマになっていた回の最後に言っていました。「NYには美しい女性は大勢いるが、結局はみんな笑わせてくれる相手が欲しいんだ」と。
「この人といたら笑いの絶えない楽しい家庭が築ける」というイメージがもてる相手だったら、難しい局面も一緒に乗りきっていけると楽観的になれるでしょう。
“Do you think she will be a good mom?”
この質問には”I don’t know if you want kids, but if you do….”という前置きがついています。
「子どもが欲しいと思っているかどうかわからないけど、もし欲しいのだったら、彼女は良いお母さんになると思うか?」という質問です。
「良いお母さんになると思うか」というのは、自分だけでなく周りの人のことを気遣い、手助けをしたりできるかどうか、そして自分の言動がよいお手本になるように心がけることができるかどうか・・という資質に言及しています。
子どものあるなしに関わらず、思いやりがあるということは、パートナーにとって大事な点ですよね。
長い人生をともに過ごす相手
結婚する相手を探している人にとって、考慮すべきことは山のようにあるでしょう。でも、出会ったときのトキメキや興奮が冷めても(あるいはそういうハイな状態がまったくなかったとしても)、人間として好きで、一緒にいて楽しい相手なのかどうか、それが最も本質的なことのような気がします。
アドバイスを受けたファイファー氏はこれらのアドバイスを真摯に受け止め、彼女と同棲。その後、2016年に結婚したそうです。
ちなみに、彼はオバマ大統領が退任した後、”Pod Save America”というポッドキャスト番組を当時の上級顧問仲間と一緒に始めています。トランプ政権になった後、オバマ大統領が始めたいくつもの政策を覆えすなど、国全体に混乱をもたらしているので、このポッドキャスト番組のタイトルは”God Save America”をもじった言葉遊び。やはり深刻な状況でもユーモアを忘れないアメリカ人気質が感じられます。こちらの番組もチェックしてみたいと思います!