哲学の先生との対話
先日、あるきっかけで哲学シンキングの体験会というものに参加してきました。
13名ほどの参加者の皆さんと一緒に「幸せ」というテーマで思考を深めるということをやってみました。
普段何気なく使っている「幸せ」とは何を意味するのか?ということに1時間半ほどじっくりと向き合う体験は、とても刺激的で面白かったです。
恋愛や結婚で悩む人も、一度こういった形で深堀りするチャンスがあればいいのではないかと思っていたら、会の主宰者の吉田さんにこんな記事を教えていただきました。
題して「本当に『わたし以外わたしじゃないのか?』東大の哲学教授・梶谷真司先生に聞いてみた」
考えてみよう
哲学の先生だから答えを教えてもらえると期待していると、のっけから「ぼくは答えなんか知らないよ」という肩透かし。
哲学者の仕事は考えること。「さあ、考えてみよう」という言葉とともに、質問者のさえりさんの思考プロセスを助けるような質問が繰り出されます。
わたし以外がわたしの場合ってどんなとき?
わたしの境界線はなんだろう?わたしってなんですか?
記憶や感情、情報は「わたし」なのか?
人が感じる身体的な痛みはどうかな?
などなど。こうして普段は意識することのないことについて、じっくりと深堀りするのが哲学する(philosophize)ということのようです。
わたしがわたしになるとき
対談形式で語られるふたりのやりとりはとても読みやすいので、詳細は記事をお読みいただくとして、最後の方に質問者のさえりさんが結論めいたものにたどりつく場面があります。
こんなのわたしじゃない気がする! っていつまでも受け入れられないときは、わたし自身もわたしじゃない。
でも、いまの自分を受け入れたら『わたし』が『わたし』になる!
つまり『わたし』以外は『わたし』じゃなくなる。これだ!
「こんな自分は本来の自分ではない」と感じている時には、自分が自分であることに違和感があり、自分らしくあることができない…
なんだか禅問答のようですが、さえりさんが出した答えは「今の自分を受け入れられたら、わたしがわたしになる(わたし以外はわたしではなくなる)」でした。
この「答え」というのも、ひとりひとり違っていていいものだと思います。大事なのは考えること。
恋愛や結婚に悩み、こんな自分は自分らしくない!と思っている人にお勧めしたい思考方法だと感じました。