「ガールフレンド」では軽すぎる

バイクの事故で大切な人を失なった親友

私の大学院時代からの親友は、長期にわたって真剣な交際をし、そのうち数年は一緒に住んでいたパートナーをバイクの事故で亡くすという悲劇を体験しました。

彼女がそのあと体験した深い悲しみのプロセスは、やがて1冊の本になり、私の本棚にもあります。

今年、彼女はお兄さんと一緒に私たちを日本にも訪ねて来てくれました。あの悲劇から5年以上。今のパートナーと家を購入して、楽しく充実した生活を送っている様子に、本当によかったと嬉しくなりました。

結婚していなければ「ボーイフレンド」「ガールフレンド」

彼のバイクの事故のすぐあと、Facebookで誰かが彼女のタイムラインに、お悔やみの言葉とともに「あなたは彼のガールフレンドだったけれど、あなたが体験していることは、夫を亡くした未亡人のそれと何も変わりがない」と書いていました。

そうです。結婚はしていなかったとしても、彼女は彼の人生のパートナーでした。一緒に住んでいたし、ふたりの将来についても話し合っていました。結婚していなかったのは、たまたまふたりともその形にはこだわっていなかったからでした。

でも英語では、結婚していなければ彼女は”ガールフレンド”。1週間前から付き合い始めただけの人も(場合によっては)”ガールフレンド”になるので、彼女の立場を指す言葉として、これはふさわしくないのではとどこかで感じたことを覚えています。

私は英語のネイティブではないので、これは私だけの感覚なのかもしれませんが、おそらくこの言葉の中に「ボーイ」「ガール」という、本来は「子ども」の意味で使われる単語が入っているために、日本語の「彼女」「彼氏」よりもまだ薄い関係のような印象があるのかもしれません。

「公式パートナー」という制度

今朝Facebookで見かけた「“彼氏”でも“夫”でもない、“パートナー”と暮らすという生き方」という記事では、スペインの「公式パートナー」という制度について書かれていました。

この制度は「真剣に交際していて、自他ともに認めるパートナーだけど、結婚していない」というカップルが利用できる事実婚のような制度で、フランスではPACS(パックス)と呼ばれます。

記事を読むと、スペイン人のパートナーとしてスペインに住むために“Pareja de hecho”(記事中では「公式パートナー」と訳されています)という制度を利用した日本人の女性によって書かれており、手続きについても言及されています。

スペイン人のパートナーが準備する書類のほうが多く、彼女が用意したのは(1)戸籍謄本(2)独身証明書(3)パスポート だけ。ずいぶん簡単に申請できるのですね!

「結婚」にはピンとこない人

申請をしてビザが降りるまでには7ヶ月という時間がかかりましたが、その結果5年のビザを取得。スペインの滞在期間中には仕事をすることもできるそうです。

アメリカにも事実婚の制度はありますが、その立場で(たとえ期限付きだとしても)移民ビザを申請することはできません。婚姻による移民ビザ(いわゆるグリーンカード)も2年の期限付きということを考えると、この公式パートナー制度で5年ものビザがとれるのはとてもgenerousだなと思います。(*記事には、スペインの地方自治体によってルールが異なるとあります)

お互いに「人生のパートナー」として認めあっているけど「結婚にはピンとこない」(あるいは何らかの理由で「結婚」には反対)、でも「ボーイフレンド」「ガールフレンド」よりは真剣なおつきあい・・という人にはちょうどよい便利な制度だなぁと思います。

いわば「お試し結婚」とも言えそうなこの制度。日本にも導入される日は来るのでしょうか。

 

元記事:“彼氏”でも“夫”でもない、“パートナー”と暮らすという生き方。

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