日本人と国際結婚したカールさん
アーティストで、NPO法人The Global Familiesの理事もされているルミコ・ハーモニーさんと一緒に配信しているポッドキャスト番組。
今回のゲストは、The Global Families主催の「ハーフ」というドキュメンタリー映画の上映会で知り合ったカール・ロズヴオルトさんです。
上映会のあとには参加者同士でのディスカッションがあったのですが、そのときにカールさんが「ハーフのマニュアルが欲しい」というコメントをされていたのです。
番組では早速その点についてお聞きしたところ、ハーフという立場の人たちが体験する様々なこと、例えば国籍のこと、言語習得のこと、新しいコミュニティになじんでいくこと・・・そういったさまざまなトピックにおいて、いろいろな人たちの事例を知りたい、という意図だとおっしゃっていました。
日本語を学ぼうと思った理由
カールさんのご両親はノルウェー系アメリカ人なのですが、育った家庭ではノルウェー語を学ぶことはなかったそうです。
ノルウェー語を学ぼうかな、と思ったこともあったそうなのですが、あまり役に立たないかも・・・ということで、結局やらなかったそうです。また、ノルウェーに行ったときに、ノルウェー人の英語がとても上手で何も困らなかったということも言っていました。
逆に、日本に来てみたら日本人は英語がペラペラの人が少なかったということで、日本語を学ぼうという動機になったそうです。
人と話すことが好きなカールさんは、「日本語ができないと、相手が英語ができるかどうかで自分の経験の幅が決まってしまう」と思った・・と言っていました。確かに、外国に行ったときに、その国の言葉ができないと、コミュニケーションは非常に限られてきますし、その結果、経験の幅も限定されてしまうことは考えられます。
国際結婚家庭の子どものアイデンティティ
後半では、子どもが自分のアイデンティティをどのように考えているかという話題になりました。
我が家では、上のふたりはそれぞれ6歳、7歳で日本に来ているので、自分は「アメリカ人と日本人のハーフ」という自覚をもっているようですが、三男に関しては、2歳で日本に来たこともあり、アメリカで生活した記憶はほとんどありません。
そのため「自分はアメリカ人でもある」という意識は上の2人に比べたら薄いのではないかと感じています。
いずれにしても、複数の言語で子どもを育てたいという場合には、両方の言葉を学び、使い続ける必然性を持たせることがとても大切です。これは、どの国際結婚家庭でも共通のチャレンジだと思います。
日本語が堪能なカールさんのお話、ぜひチェックしてみてください!