認識の歪みは諸悪の根源

体験に基づいたコンプレックスの克服方法

Facebookで話題になっていた「わたしが10年の間、悩み続けた外見コンプレックスを克服した方法」という記事を読みました。

その方法とは次の3段階。

①立体的に自信を拡張していく

②評価基準が違う環境に身を置く

③認識のズレを正し、妄想を消す

①と②については前編に、③は後編に書かれています。

②の結論のもとになったエピソードはとても面白く、これこそが世界を旅する理由のひとつだと思えてきます。

モテる・モテないという議論においても、違う環境に身を置くことで人からどう見られるかが変わるという経験のある人はたくさんいるのではないでしょうか。

認識のズレを正す

そして③の「認識のズレを正す」というのは非常に重要な指摘でした。著者の認識のズレが原因で、悲しい思いをすることになるのですが、それが誤解だったことにずっと後になってから気づくというエピソードには、同情しつつも、「外見コンプレックスの克服に限らず、さまざまな分野で起こり得る状況だな」と思いました。

家族や同僚のようにいつも一緒にいる人たちと、ちょっとした言葉の使い方や、声のトーンなどがきっかけで言い争いに発展してしまうことがありますが、これも「認識のズレ」が根本的な原因であることも多いのではと感じるからです。

作家のブレネー・ブラウンがよく例に挙げるエピソードですが、例えば彼女がセミナーなどで一緒になった人に「今日はありがとう、楽しかった」という挨拶をしたときに、相手が自分の期待するような答え(例えば笑顔で「私も楽しかった」というなど)をせず、大きなため息をついたり無視したりという態度をとったとします。

そうすると、彼女は「どうしよう、私のセミナーでの言動が気に入らなかったんだわ」「彼女は私の事が嫌いなんだ」などなど、勝手に結論付けたり、あるいは過去の経験のなかから「この人は私が嫌いである」という証拠探しを始めてしまうのです。

そして、決して相手に確認することなく、この点についてひとりでぐるぐると考え込み、家に帰ってからは身近な人にやつあたりをしたり、あるいは仲の良い友達に電話をして、自分の仮説を「裏付けがある本当の話」かのようにしゃべったり・・・そうすることで少し気は晴れるかもしれませんが、その人とまた一緒に仕事をしようとは思わないでしょうし、今まで良い関係だった人とも友達でなくなってしまうかもしれません。

これでは何も生みだしません。

妄想をストップするために

このサイクルをやめるためにすべきことはただひとつ。そうすることが可能な人間関係であれば、「あれ?」と思う態度をとった本人に確認することです。

ブレネー・ブラウンはこの行為を “circle back”と呼んでいます。日本語でいえば「さっきの話だけど」という枕詞で、「あのときあなたはXXしたと私は感じたのだけれど、あれはどういう意図だったのかしら」と言葉にすることです。

そうすることで、例えば相手が「実はセミナー中ずっと背中がいたくて大変だったの。終わってほっとしたので、ちゃんと返事できなくてごめんなさい」と答えるなど、相手の言動の本当の意図がわかることがあります。

これが、「相手は自分を嫌いなんだ」とか「自分はセミナーでちゃんとできなかったんだ」という認識のズレを正して妄想をやめるために必要なこと。つまり、真実を知ることです。

パートナー同士でも、いわゆる「カチンとくるような言動」に瞬間的に反応するのではなく、一度立ち止まって、相手の言動の本当の意味を考えたり、本人に確認したりすることで、「なんでもないこと」が大ごとに発展するのを防ぐことができます。

認識の歪みを正しく認識して、修正することで、いろいろなことがうまくいくのではないでしょうか。

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