パートナーと親密になる小さな習慣

ゴットマン・インスティテュート

ジョン・ゴットマン博士が主催するゴットマン・インスティテュートでは、パートナーシップや結婚生活に関するさまざまなリサーチを行っています。ゴットマン博士には多数の著書もあり、本を読むことで、結婚生活がうまくいくためにはどうしたらよいのかという経験的な知恵を得ることができます。

この動画の「BID」というコンセプトもそのひとつ。

”Bid”とは「つながりたい」という招待

一緒にテレビを観ていたパートナーがため息をついたとします。ゴットマン博士によると、これは英語で”Bid”と言われるもので、この場合は「お誘い」です。ふたりの間のつながりを深めようとする気持ちの表明といってもいいでしょう。

ため息をつかれたパートナーは、どんな反応ができるでしょうか?

聞こえなかったふりをするなどして「無反応」でテレビを見続けることもできますし、「どうしたの?」と聞くこともできます。

これは「人生の分岐点」というには大げさすぎるようなことかもしれませんが、こういった瞬間にとる選択が積もり積もって、ふたりの親密さに大きな影響を与える・・・と説明されています。

「お誘い」は小さなことから大きなことまで、さまざまな形をとります。いつも言葉をともなうとは限りません。

お誘いを受けたほうは、パートナーと向き合ってそのお誘いを受けることもできますし、無視することもできます。

長年のリサーチの結果から、パートナーシップがうまくいっているカップルは86%の割合で相手のお誘いを受けるのに対し、うまくいっていないカップルがお互いの誘いを受ける割合は33%にとどまるということがわかっています。

3回に2回の割合でパートナーと向き合うと…

お誘いを受けたときに、少なくとも3回に2回の割合でそれを受け入れてパートナーと向き合っていると、ふたりの間には信頼関係が生まれ、気持ちのつながりも強くなっていきます。

動画では、カップルが別れを決める時、往々にしてそれは浮気などの「おおごと」ではなく、長年の間に積み重なった「お誘いを無視された」ということに対する憤りや悲しみが原因であることが多い・・・と結論付けられています。

パートナーがいる人は、自分がどのくらいの割合で、相手が話しかけてきたときにちゃんと向き合ったり、あるいはため息をついていたら声をかけているかということをちょっと考えてみてください。少なくとも3回に2回の割合で、スマホを見るのをやめて顔をみて会話をしているでしょうか。

 

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