結婚記念日の会話
こちらの記事で、結婚16周年を祝ったときのことを書きました。
そのときに、夫から「結婚したから不自由になったことはあるか」と聞かれ、私は「結婚しているからではなく、子どもがいるから制約があると感じることはある」と答えました。
もともと結婚した当初から、私たちは「お互いのやりたい事をサポートする」という点では意見が一致していたので、それが例えば夜に友達と食事に行くことでも、あるいは海外での研修やイベントに参加することでも、「結婚しているから」という理由でお互いにダメ出しをしたことはなかったように思います。
「夫婦の飲み会格差」
我が家ではどちらかがある日に一人で(あるいは友達と)出かけたいとなったときには、お互いに予定を確認して調整します。なぜそれに行きたいのかetcということは、単純な興味や好奇心から聞くことはありますが、「プレゼンして納得してもらう」という趣旨であることはほぼありません(多額のお金がかかる場合は別)。
そんな感じなので、「夫婦の飲み会格差」というこちらの漫画を目にしたときは非常に気の毒になりました。
参加したい飲み会があるので夫に調整を依頼するも、「そこまで無理に都合つけなくていいから」と言ってしまう妻。
そして案の定、飲み会の数日前に再度確認すると夫は「仕事が立て込んでいて早く帰ってこられない。本当にごめん!」。妻は、ありったけの憎しみで「あっそ」と答える・・・という構図になっています。
これには続きがあり、夫が飲み会に行きたい場合には「参加が既定路線」(つまり参加する前提の会話)、そして夫が飲み会の締めに注文したデザートの写真を送ってくると本当に腹が立つ・・・という様子が描かれていました。
漫画を描いた女性のツイッターには、共感するコメントもあれば「夫にちゃんと伝えればいいのに」というものも。
相手が激務で大変なこともわかっているのでなかなか主張できない、というコメントがあるので、彼へのいたわりや気遣いから「どうしても行きたいから調整してほしい」と言えない、ということのようですが、漫画から読み取れる彼女の内心は穏やかではないようです。
コメントのひとつには「行ける・行けないよりも、相手は行くのが当然というスタンスでいるのがモヤモヤする」というものもありました。これには非常に納得します。でも、この夫のほうには妻に対する気遣いは本当に皆無なのでしょうか…?
縛るコミュニケーション
この漫画を発見するきっかけになったのは「縛るコミュニケーションの地獄」というブログ記事でした。
記事では、この「飲み会格差」の漫画にあるような「勝手に期待して、勝手に不機嫌になる」というコミュニケーション(の欠如)がもたらすのは、お互いがお互いの気持ちを(言葉には出さずに)気遣い合う、その結果、どちらも自分のやりたいこと(=飲み会などの息抜き)ができずにストレスが溜まるという負のサイクルである、と解説されています。
記事はそれだけにとどまらず、ではどうすればよいコミュニケーションが取れるか?というステップも解説されているので、ぜひチェックしてみてください。
ベビーシッターを雇うという選択
この漫画のご夫婦がもっとハッピーになるために必要なことのひとつは、ふたりともがたまに飲み会に行けるようになることでしょう。その実現のためには、妻のほうが「私にもあなたと同じくらい息抜きが必要」ということを夫に伝える必要があります。「たかが」飲み会、でも自分には大事な気分転換だから、最大限努力をしてもらいたい、と。
そして、夫の「自分は飲み会があれば行くのが当たり前」というような口調や態度になぜ腹が立つのか、ということを、感情的にならずに伝えることができれば、その点も改善がみられるかもしれません。まだまだできることはあるように思います。
ただ、どうしても夫の仕事の調整が難しいという場合には、ベビーシッターを雇うという手もあります。
日本でも、キッズラインの登場により、比較的リーズナブルなお値段でベビーシッターを活用できるようになりました。
固定観念に縛られず「どうしたら自分だけが我慢することなく、かつ相手がやりたいことを応援できるか」というスタンスに立って考えることで、よりクリエイティブな解決策を見出すことが可能になります。
これから結婚するという人は、パートナーが「結婚後、あるいは子どもが生まれた後に、何らかの理由でひとりで出かけたいときにサポートし合えるかどうか」について、どのように考えているのかを聞いてみてください。
なかなかその会話が難しい・・・という方には、コーチングをお薦めします。
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