子ども服を通したメッセージ
Free To Be Kidsというアメリカの子供服のブランドがあります。ウェブサイトのあるブログ記事がFacebookでシェアされていたのを目にして、読んでみました。
DEAR BOYS’ GRAPHIC TEE DESIGNERS: NOPE, NOPE, NOPE.
この記事には、既存の子ども服(特に男の子の服)に書かれているメッセージがあまりにもひどい、ということが書かれています。
“Sorry ladies, I only date models” (わるいね、僕はモデルとしかデートしないんだ)
”Chicks are all over me” ”Ladies Man” (モテモテ男)
などなど。赤ちゃんに着せるサイズのものもあります。
なにもわからない赤ちゃんがこういうものを着ていれば、くすっと笑えるジョークになると考えているのかもしれませんが、これを問題だと思わない人は感覚がマヒしてしまっているとも書かれています。
こういったメッセージ以外の服はたいていがスポーツもの。スポーツのデザイン自体が悪いわけではないけれど、もう少し選択肢がほしい、ということが、この会社をたちあげるきっかけになったそうです。
Positive Fashion
そうして作られた子ども服には、子どもたちにとってよいロールモデルとなるようなメッセージが書かれています。
ほかにも、”Kind Like Daddy” “Boys Will Be Good Humans” “We should all care” などなど、多くのポジティブなメッセージが書かれたデザインの服がオンラインのカタログに表示されています。
アメリカでの歪んだ男性性についてのメッセージは、「はみだし系ライフの歩き方」のポッドキャスト番組にゲスト出演させていただいたときにも話しました(「『男は泣くな』の思わぬ弊害」)が、毎日のように身に着ける洋服に書かれた言葉という身近なところから意識へのはたらきかけが始まっています。
逆に言うと、こういったチャンネルをうまく活用することで、子どもたちにより好ましいメッセージを送ることもできるのです。
ちなみに “We Should All Care”のシャツには、オバマ大統領の言葉とともに、売り上げの25%が、こちらのブログ記事で紹介した団体に寄付されると書かれていました。こちらのリンクから購入が可能です。
“Our ability to imagine ourselves in the shoes of others, to say ‘there but for the grace of God go I,’ is part of what makes us human.” – Barack Obama